現況調査報告書
裁判所の執行官が調査し作成したものが現況調査報告書です。こちらは土地の地目や形状、建物の床面積、その他の建物があるのかどうか、さらには管理費など手に入れたい人がぜひとも知っておきたい情報が掲載されています。執行官によって確認された事実、関係者の陳述、それに関する執行官の意見、また公図に地積測量図などが記載されています。そのため、情報量としてはかなり多いです。
この現況調査報告書を見る上で確認すべきポイントはマンションの場合の管理費等の状況、その他の事項、関係人の陳述と執行官の意見、公図、物件写真が挙げられます。現況調査報告書はその内容全てが重要な意味合いを持っているため、読み飛ばして良い項目はありません。しかし、権利関係については物件明細書で知ることが出来ます。その他の隣地の所有者との人間関係やマンション管理費の滞納者など、落札後に必要な対応のヒントとなる項目が多数存在するのです。
関係人の陳述と執行官の意見については落札後の話し合いについて必要な項目となっています。その話し合い自体が必要なのかどうか、もしも必要であれば瑕疵や懸念材料などが無いか補足してくれているときもあります。これも見落とし厳禁ですので忘れずに見ておくようにしてください。